鹿児島にあるA-Zスーパーセンターという、24時間営業のスーパーを
ご存知でしょうか?業界では知らない人がいないほどの有名スーパーだそうです。
品目は多岐にわたり、生鮮食料品から日用雑貨、大工道具、ひいては、車販売、
セルフ式ガソリンスタンド、車検まで取り扱っており、取り扱い品目は30万点以上にも及んでいます。
私が驚いたのは、こんなもの本当に売れるの?という商品まで置いてあることです。
店長いわく、一人でも欲しい人がいる限り、年に一個しか売れなくても置くそうです。また、顧客から「これありませんか」と言われると、一人のために取り寄せ、品揃えに加えてしまいます。
普通だったら、コンビニのように売れる商品だけ仕入れ、品揃えも絞るはず。
このスーパーは、顧客のために、ほかのスーパーとは全く逆のことをしていました。
さらに、高齢者に限っては、消費税分の現金をその場で、キャッシュバックしている
ではありませんか。ちょっと驚きましたね。
とかく事業者(会社)は、顧客満足と言いながら、自社の効率を優先しがちです。
このスーパーは、社長が顧客優先(顧客のために)を貫き、地域の住民のために
貢献したいという思いが非常に強いそうです。
弊社は人事コンサルや労務管理の仕事を生業としています。
この仕事は、労働集約かつ人の問題や感情を扱うので、
顧客に満足してもらうためには、相当の時間がかかります。
ですから時として、もっと効率的に仕事をこなしたい、企画商品・サービスを沢山売って
楽をしたいと思うことが正直あります。(要するに楽して儲けたい)
A-Zスーパーセンターとは、業態が違いますので、全く同じようにはいきませんが、
この会社(=社長)の精神は見習うべきものがあると思いました。
また、今までDCCがやってきた顧客との関わり方は、あながち間違ってはいないという
思いにもなりました。
効率主義もいいですが、やはりまず顧客満足あっての効率ですね。
私は、不効率でも顧客に喜んでもらえれば、それでいいと思っています。
それでは、ブログ第32号は、「論理的思考」についてです。
●「論理的思考」
定義) 意見や考えの骨組みがしっかりできていて、筋道が通っている。
●行動例でチェック)
1.常に現場に出向き、事実とプロセスを確認している。
2.最初に結論を言ってから、その根拠となる事象を説明している。
3.難しい事柄を順序立てて、全員に分かりやすく、体系的に説明している。
4.目標達成のためのプロセスをしっかりと組み立て、相手を説得している。
論理的思考と聞くと、ドッキとします。私の一番苦手な部分だからです。
でも、何とか会社を運営し、人並みの生活をさせてもらっていますので、
論理的思考が弱いからといって、人生悲観することは全くありません。
実は、論理的思考が弱いと思う人、苦手だと思う人は、頭の構造がそう
なっているのではなく、論理的思考の訓練をしていないだけだと思います。
日常生活や会社生活で活用する論理的な思考というのは、そんなに難しくは
ありません。
論理的思考の弱い人は、論理的思考のプロセスを知らない、
または実践したことがないだけです。
知らない、実践したことがないだけというのは、非常にもったいないです。
本屋に行けばそれに関連する書籍や情報は沢山ありますし、
実践しようと思えばだれでもできると思いますね。
論理的思考は、改善や問題解決をするときに非常に有効です。
是非、身に付けておくといいですね。
最初は欲張らずに、簡単な論理的思考を身に付けることをお勧めします。
仕事が忙しくても、論理的思考に当てはめて、じっくりものごとの原因や本質を
考えてみてはと思います。
次回は、「業務改善」についてです。