「おおきに!」
京都の居酒屋で夕食をとり、会計を済ませた時のこと。
帰り際、店員の女性の人から「おおきに!」と声をかけられました。
京都に来ている感じがしていいなぁと思いながらお店を出ました。
多くのお店では「ありがとうございました」が一般的ですよね。
たまに他と違ったことを言われると、「おっ!」と思って気になります。
以前入った新栄にある本屋さん。
20坪ぐらいの小さな本屋さん。
70代ぐらいの女性がレジにいました。
たぶんお店のご主人の奥さんだと思います。
他の若い店員に指示を出していました。
本を持ってレジに行き、会計を済ませてカバンに本を入れていると、
「ありがとうございました。これからもごひいきにしてくださいね」と言われました。
なんだか温かい気持ちになりました。
たまたま入った本屋さん。
本はどこで買っても商品も値段も同じ。
でも「ごひいきに」なんていわれると、またそのお店に買いに行きたくなります。
で、しばらくしてまた行きました。
今度もその女性がレジにいました。
店の中には私一人。
雑誌を見ているとその人から、
「旦那さん、車かね」と声をかけられました。
「えっ、違いますよ。自転車です」と答えると、
「今、むかえに警察が来て駐車違反を始めたから、旦那さんが車だといかんと思って」
お客さんのことを気遣ってくれているんだなぁと、嬉しくなりました。
(『旦那さん』という呼ばれ方や名古屋弁も気に入りました)
物が売れない時代。
案外小さなところに、お客さんの心をつかむヒントがある気がします。
最後まで読んでちょ~て、ありがとうなも。
(信)