11月も後半に入りました。
私はこの頃になると、心がワクワクしてきます。
何故かって?
それは、色とりどりの蘭がホームセンターや花屋の店先に並ぶからです。
今は、胡蝶蘭とシンビジュームが多く出始めました。
ホームページの自己紹介欄にも書かせて頂きましたが、私の趣味は蘭の栽培・鑑賞です。
蘭は非常に強い生命力を持っています。
環境さえ整っていれは、同じ株が何百年も生きると言われています。
それに、何より美しいです。鑑賞しているだけで、心が癒されてしまいます。
蘭の栽培は、一般的に難しいように思われていますが、
実はそんなに難しいことではありません。
ただし、良い花を咲かせ元気な株を育てるには、コツがあります。
そのコツとは、日光、風とおし、温度です。肥料は余りいりません。
要するに、蘭の1年を通しての生育サイクルを知り、環境を整えるということです。
大きく丈夫に育って欲しいと思って、水や肥料をやり過ぎると、
返って根腐れを起こし、枯れてしまいます。
これって、人間の子育てに全く当てはまると思うんです。
私は蘭からいろんなことを学ばせてもらいました。
蘭(蘭に限らず万物は)は、人間の鏡ですね。
それでは、ブログ第22号は、「スピード」についてです。
●「スピード」
定義) 限られた時期、決められた時間内で、手早く作業を行う。
●行動例でチェック)
1.自分に合った道具を選び、使っている。
2.仕事のポイントを書き出し、コツや勘所を素早くつかんでいる。
3.効率よく作業している人のノウハウは見習っている。
4.要求されたレベルをよく理解して、必要な動き方をしている。
自分自身で完結する作業をすることにおいては、
スピードが速いのは良いことです。
ただし、スピード優先でミスが多いのは考えものです。
一方で、周りと歩調を合わせたり、コミュニケーションが必要な仕事においては、
スピードは重要でしょうか?
私はそのような仕事では、スピードは最優先ではないと思います。
なぜなら、仕事において自分とは違う相手に理解、納得させたり、
教育する時間が必要かつ価値があるからです。
能力のある人なら、このような仕事は自分主導で、テキパキこなして終えたいところです。
しかし、むやみにスピードを優先すると、人間味が薄くなってしまいます。
この「人間味」は、とても大切です。
人間味こそ、本来組織や会社を成り立たせているコアの部分です。
ただ昨今、この人間味が失われつつあります。
例えば、上司と部下との間で言いたいことがあっても、労使が対立しても、
しっかりお互いが、向き合うことが少なくなりましたね。
とても残念です。
なんだか、「スピード」の話しから、「人間味」に話が飛んでしまいましたが、
お許しください。
最後に私は、お互いが向き合い、人間味を共有するために、
仕事が不効率(スピードは二の次)になってもよいと思います。
今日本では、社員ひとり一人に目を当てた、人間味経営がまさに求められている
のではないかと思います。
次回は、「段取り」についてです。