こんにちは、岸です。
今年も残すところ1週間、本当に早いものです。
お世話になった皆さま、有り難うございました。
そんな今年、この1年間に読んだ本は今のところ46冊。
今読んでいる本も含め遅読派の僕が読めるのはせいぜいあと2~3冊か。週1冊も読めていない、少し本から遠ざかった年でした。今年読んだ中で、ビジネス書、文芸書それぞれで良かったのは、次の2冊でした。
ビジネス書では、かつて読んだ本の再読でしたが、
『プロフェッショナル原論』 (波頭亮・著、ちくま新書)
こういう本にはなかなかお目にかかれません。硬派な本です。
まさに、こんな本があったら読んでみたいと思っていた本です。かなりタフな生活を強いられるコンサルタントの実態も描かれていました。コンサルタントをはじめ、プロフェッショナルという仕事の要件/掟/ルール/日常についても詳しく、精神論としてのプロ論やプロ意識醸成本、あるいはスキルの紹介という類の本とは一線を画した、まさしく“原論”です。
自分の利益のためではなく、公益追求(クライアント インタレスト ファースト)にとことん拘り、使命と掟に忠実に生きるその生き様は、僕の狙うところでもあります(今それができているかどうかはさておき)。そのため、強く共感できました。この本を書くことにした動機にふれる「あとがき」には涙しました。
僕もコンサルタントを続ける以上、常に知識とスキルを磨く努力を惜しまないようにしようと思えました。この本を読み、僕の生き方が間違っていないと確信もできました。座右の書の1冊です。
今年(出版)の本ではありませんが。
文芸書では、
『カラスの親指』 (道尾秀介・著、講談社文庫)
ミステリーです。
道尾秀介という作家は若いのに大した作家です(年齢は関係ないかもですが)。天才肌なのでしょう。道尾秀介もいろいろ読んでますが、群像劇というのでしょうか、この作品は単純に面白かったです。何も考えずに読めました。どこか伊坂幸太郎の作品に通ずるところを感じました。
この作品は今年映画化されて話題になりましたが、それよりも前に映画になることを知らずに読みました。先入観なしで読めて良かったです。
今年も東野圭吾作品を何冊か読みましたが、売れっ子になり過ぎて、ある意味コモディティ化してしまった所為か、これまでより作品の力が失われている気がしました。
『ガリレオ7 虚像の道化師』は、読まなくても良かった・・・。強いて言えば、ガリレオ7とは異なり全作書き下ろしだった『ガリレオ8 禁断の魔術』の中の最終話「猛射(う)つ」は心残りも少なからずある作品でしたが、久々に読ませる筆力を感じさせました。流石です。
あと、ビジネス書でも文芸書でもないですが、読み聞かせを仕事にしている方から教えて頂いて読んだ、次の本は、深く印象に残るものでした。
子どもを持つ人であれば一度は読んでおきたい本です。詳しくは書きませんが。
来年は、せめて週1冊ペースで読みたいと思います。
新たな本との出会いが今から楽しみです。