こんにちは、岸です。
秋が深まってきました。
そんな秋を感じさせる歌、中学生の頃から大ファンだったアリスの「秋止符」を昨日ふと思い出して、何十年ぶり(?)かでdailymotionで聴きました。昔、3年B組金八先生の主題歌にもなった曲です。
http://www.dailymotion.com/video/x743yq_yyy-yyy_news
寂しい曲です。
僕はけっしてペシミストというわけではなく、むしろオプティミストではないかと自分では思っているのですが、それにしてもこの曲を聴くと、悲観とまでは言わないまでも、何とも言えない感慨が胸の中に押し寄せてきます。それがまたこの曲の切ない良いところなのですが。
邦楽では、アリスから始まって、サザン、オフコース(小田和正)、佐野元春、山下達朗とハマり、中野サンプラザ、大宮ソニックシティ、レインボーホール(今のガイシホール)、ナゴヤドーム、名古屋市公会堂へと足を運んだ僕ではありますが、唯一アリスだけはライブを観に行ったことがありません。悔いが残っているだけに、dailymotionの大阪城ファイルナルコンサートの動画は、ストレートのウイスキーが胃に染み渡るように感慨が広がってきます。
今あらためてこの曲を聴くと、いろいろなことを思い出して仕方ありません。
連想するのは、ペシミストの対の究極である、エピキュリアン(快楽主義者)を自称することから始まる林達夫の『歴史の暮方』(筑摩叢書)。この本にも溺れて何度も読みました。1986年、大学生だった頃に買った本。
今でも自宅の書棚に置いてあります。名著です。
法学部政治学科だった僕は、大学で政治学と地方自治論と労働法と賃金論を盛んに勉強していたのですが、大学の枠を超えて著名だった、今は亡き藤田省三先生の「政治文化論」の授業で、初めて林達夫を知りました。ミーハーな僕は、超有名人だった藤田省三先生の授業を迷いもなく選択したのでした。
林達夫のこの本は、期末試験の課題図書の1冊でした。
藤田省三先生の成績の付け方は非常に厳しく、他の教授の講義と違い、Aがもらえることはほとんどなく、CかDがほとんど。それもあって、この課題図書を何度も読んで試験に臨んだわけです。
結果的には、当時まだ母校では盛んだった学生運動のために、その年の試験は中止となり、代わりにレポートに切り替わり、この本を読んで提出した成績はBでした。他の教授からもらうAよりも嬉しかったのが昨日のことのように思い出されます。
「秋止符」から随分飛躍してしまいましたが、アリスの大ファンとなった中学生の頃からの流れでそんなことまで思い出さずにはおれませんでした。
秋は一番好きな季節です。
大学生の頃に通った秋のキャンパス、そこにあった木々の紅葉が懐かしい。
今度東京に行く機会があったら、市ケ谷に寄ってみようかな。